「何か面白いサスペンス映画ないかな~」という時におすすめの7本を紹介します。
厳密にいうとミステリーだったりスリラーだったりサイコ・スリラーに分類されたりもする作品ですが、「ラストのどんでん返しがすごい」ものをまとめてみました。
「うわ~~~」となること間違いなし。
サスペンス映画のおすすめランキングトップ7
羊たちの沈黙(1991年)
あらすじ
アメリカ各地で、若い女性が殺害され皮膚を剥がれるという連続猟奇殺人事件が発生。逃走中の犯人は”バッファロー・ビル”と呼ばれていた。
FBIアカデミーの実習生クラリス・スターリングは、バージニアでの訓練中、行動科学課のクロフォード主任捜査官からある任務を課される。
クロフォードは、バッファロー・ビル事件解明のために、監禁中の凶悪殺人犯の心理分析を行っていたが、元精神科医の囚人ハンニバル・レクターは、FBIへの協力を拒絶していた。
クラリスは、クロフォードに代わって事件に関する助言を求めるため、レクターの収監されているボルティモア州立精神病院に向かう。
言わずとしれた究極のシリアルキラー、ハンニバル・レクター博士を生み出した神作品。
北川みゆきさんが雑誌の作者コメントで「ハンニバルは究極の少女マンガだ」的なコメントをしていて、それで興味を持って見たのがきっかけでした。
でも高校生当時はハンニバルの魅力がまーったく!わからなかったんですよね~・・・。
大人になって『羊たちの沈黙』から見たら、最高やないか・・・!!と。
『ハンニバル』から見たのが良くなかったのかな・・・?
ハンニバルの魅力にズブズブハマりました。
というかアンソニー・ホプキンスの魅力ですね。
声とセリフ回しがとにかくエロい・・・!!
過去作品を全部見る、っていうのを始めた最初の俳優さんがアンソニー・ホプキンスでした。
『マイティ・ソー』の入り口はアンソニー・ホプキンスですから。
オーディンの最初のシーンエンドレスリピートですよ。
『ハイネケン誘拐の代償』は劇場まで行くもさすがに出番少なすぎて「ひえっ」と。
おっと、話がそれましたが、
ドアを同時に開けて別の部屋、の演出は今でこそメチャクチャ使われてますが、『羊たちの沈黙』が最初なんですよね。
クラリスとFBIが突入するシーンね。
あ、あと忘れちゃいけないのが
資料を渡す際、一瞬だけレクター博士の指先がクラリスの指に触れるシーン。
あれは究極のラブシーンだと思う。震える。
SAW(2004年)
あらすじ
連続殺人鬼「ジグソウ」のゲームに強制参加させられたのは、カメラマンのアダムと、外科医のローレンス・ゴードン。
課せられた条件は、6時間以内に相手を殺すか、2人とも死ぬか。
さらに、ゴードンが財布に入れていた妻子の写真には、「拉致された妻・アリソンと娘・ダイアナの写真」の文字。
裏面には、「見ようとしなければ見つかる」。
密室に隠された数々の謎に、生き残ろうと凌ぎを削る2人。
一方、ジグソウを追うことに執念を燃やすタップ元刑事。
不倫現場にペンライトを落としたゴードンがジグソウではないかと疑い、ゴードン家を見張っていた。
駆け引きを繰り返していたアダムとゴードンだったが、手を組んで、監視カメラで見ている犯人を欺こうと画策する。
煙草を使ってアダムが死んだ振りを装うも、足枷に流れた電流により、あっさり見破られてしまう。
一体犯人はどこから見ているのか?
どんでん返しで『SAW』を超える作品はいまだかつてない。シャマラン監督の『シックス・センス』より『SAW』です。
最強のキング・オブ・サイコスリラー。
そのくらいラストのひっくり返しが凄まじい。
どんでん返しのお手本として漫画家目指す人はもれなく見ておいた方がいい1本です。
積み上げて積み上げてグワッとラストで10分で一気にひっくり返す。
ラスト10分のためだけにそれまでの80分がある。
あの曲が流れてきた時の興奮といったら・・・!!
The Final Zepp – Charlie Clouser
鳥肌モノです。
ラストに全部繋がった時のカタルシスが半端ない。
2以降、最初割と展開クソなんだけど(笑)最後の10分のためだけに見ちゃうっていう。
中毒性が半端ないです。
見始めたらラストまで一気。
新生シリーズ『ジグソウ:ソウ・レガシー』も安定の面白さでした。やっぱソウすげえわ。
ひっくり返しで「そう来るか~!」と一番唸らせられたのは5です。1は別格。
あのラストはなかった・・・。
『SAW』でジェームズ・ワンのファンになり、彼の作品は全部見たんですが、やっぱり『SAW』がベストだなー。
余談だけどジェームズ・ワンはパトリック・ウィルソンをキャスティングしすぎで混乱する。
『インシディアス』と『死霊館』同時に見ると混乱の極みですよ・・・。
シャッター アイランド(2010年)
あらすじ
シャッターアイランドのアッシュクリフ精神科病院で、鍵のかかった部屋から女性患者が煙のように消えた。
失踪した女囚・レイチェルを捜索するため、連邦保安官のテディと相棒のチャックは閉ざされた島を訪れた。
捜査を進めるうち、テディはレイチェルの失踪はコーリー院長を始め、病院ぐるみの陰謀ではないかと疑い始める。
だが、テディが知った真実は驚くべきものだった・・・。
公開当時ちょうど体調が絶不調の時で、最初のディカプリオが船酔いするシーンで一緒に船酔い。
トイレに駆け込み最後まで観れなかった最初で最後の思い出深い映画です。
吐いてるシーンはかなり長かったように感じたんですが、今見るとそうでもないな・・・。
記憶補正が掛かっててたのか・・・。
何にせよ、体調がよくかつ精神的に安定している時に観た方がいい映画です。
途中からもうおかしいのはディカプリオかマーク・ラファロと院長かの二択になって来て、いやいやいや、そうは言ってもなんだかんだ主人公だからと補正しつつ見てのあのラストですよ。
ガーンとハンマーで頭ブン殴られた感じ。
ここまでの衝撃は『シックス・センス』以来でした。
ショック過ぎてトラウマ化するレベル。
ただ2周目見てここまで面白い映画も初めて。
オチが全部わかった上で見ると「うわあ~・・・」と目からウロコです。
セブン(1995年)
あらすじ
退職まであと1週間と迫ったベテラン刑事サマセットと、血気盛んな新人刑事ミルズは、ある死体発見現場に急行した。
死体は信じられないほど肥満の男であり、彼は食べ物の中に顔を埋めて死んでいた。
死因は食物の大量摂取とその状態で腹部を殴打されたことによる内臓破裂。
状況から、何者かによって手足を拘束され、銃で脅されながら食事を強制されていたことが判明し、殺人事件と断定される。
サマセットは死体の胃の中から発見されたプラスチックの破片から、現場の冷蔵庫の裏に、犯人が脂で書いたと思われる「GLUTTONY(暴食)」の文字と、事件の始まりを示唆するメモを発見する。
それから「七つの大罪」になぞらえた連続殺人事件が次々と発生する。
セブンを知ったきっかけは『踊る大捜査線』でした。
青島がすみれさんに和久さんの印象を語る1話のあれです。
青島「和久さんは見るからにデカって感じですよね。最初会った時に思ったんすよ。ああ本物のモーガン・フリーマンがいたって」
すみれ「ああ『セブン』?」
初めて見た時はラストのあの結末にずーん、と内蔵をえぐられたみたいな衝撃が・・・。
おかげで2回目なかなか見れなかったんだけども、今見てもあのラストはすごい。
「どっちよ!?」っていう、あのラストがなかったら『セブン』はここまで名作になってなかったんじゃないかと。
今でこそ七つの大罪モチーフの作品って溢れかえってるけど、やはり原点は『セブン』なんじゃないでしょうか。
街の汚さ、汗臭さとか泥臭さ、タバコの煙たさ、そういう臭いが映像から伝わってくる、90年代映画の何とも言えない良さがあります。
『羊たちの沈黙』もしかり、あの空気感がたまらない。
今って結構小綺麗な映像ばっかりになっちゃって、あんまり臭いはわからなくなったのが寂しい。
ゲット・アウト(2017年)
あらすじ
ニューヨークに暮らすアフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、ある週末に白人の彼女ローズの実家へ招待される。
若干の不安とは裏腹に過剰な歓迎を受けるものの、黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚える。
夜、眠れずに外に出たクリスは、庭を猛スピードで走り去る管理人を目撃。さらに、ローズの母親に催眠術をかけられてしまう。
翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに多くの友人が集まるが、何故か白人ばかり。
そんななか、黒人の若者を発見し携帯で撮影すると、フラッシュがたかれた瞬間、彼は鼻から血を流し急に豹変し、「出ていけ!」とクリスに遅い掛かって来た。
“何かがおかしい”と感じたクリスは、ローズと一緒に実家から出ようするが・・・。
ここ数年見た中ではかなり良かった1本です。
最初の1時間くらい全然展開がなくて、どこに向かうのかさっぱりわからず「失敗したなー」と思ってたんですが、
お母さん催眠術かけようとしてきた辺りから「やべえなこれ・・・」で、後半怒涛の盛り上がりに「これどうなんの!?」と。
白人主義者かと思っていたら、まさかそんなことに使うとは・・・っていう。
ラスト、主人公クリスの変貌っぷりにもビビります。
お前はアサシンか、っていう。
特典のもう一つのエンディングまで見応えたっぷり。
っていうかラストシーンのロッドのセリフ、監督めちゃくちゃさまよってたんやな・・・。
エスター(2009年)
あらすじ
赤ん坊を死産して悲嘆に暮れるケイトとジョン。
その悲劇はふたりの結婚そのものを揺るがすだけでなく、悪夢にうなされ、つらい過去に悩まされるケイトのもろい神経にも打撃を与えている。
表面だけでもなんとか普通の生活に戻そうと必死の夫婦は、養子を迎えることを決意。
そして訪れた地元の孤児院で、彼らはなぜかエスターという名の1人の少女に惹きつけられる。
だが、引き取ったあとでエスターの本性に気づき始めたケイトは、家族の身の安全を守るため、ジョンたちにエスターの愛らしい外見の裏に何が隠されているのかを知らせようとする。
しかし、彼女の必死の警告は聞き入れられないまま時間が過ぎていき・・・。
一応ジャンルとしてはサスペンス・ホラーなんですが、ホラーと言うにはあまりに生々しくてこっちにランキングさせました。
ホラーってちょっとバカバカしいところあるじゃないですか。
なんだかんだ悪霊だとか悪魔だとか不思議な力が絡んでくるので「ないわー」って感じが出ちゃうんだけど、エスターはガチで怖いです。
そういう意味ではホラーかな?
途中から「アレ?アレ?」と違和感に気づき始めてエスターの正体を知ると「怖いわ!!」と叫ぶしかない。
ゴーン・ガール(2014年)
あらすじ
5回目の結婚記念日の朝、ニック・ダンは妻のエイミーが失踪したことに気づく。
人気児童文学のモデルにもなったエイミーの失踪でメディアは過激化し、夫ニックの不可解な行動や結婚生活にまつわる嘘によって、彼がソシオパスであり妻を殺したと世間は考えるようになる。
地元警察の女性刑事ロンダ・ボニーは、取り調べでニックが妻の日常や妊娠を知らなかったこと、夫妻には金銭的問題や家庭内暴力があったこと、エイミーが銃を求めていたことを明らかにする。
そして台所の床から人が撲殺されたとしか思えない大量の血液をふき取った痕跡が見つかり、ニックは第一容疑者として逮捕されてしまう。
ベン・アフレックがまあクソ。
復讐されて当然な旦那です。
オチ的にはそこまでなんですが、
怖いのはエイミーがそこまでするかっていう、人間に対するおぞましさというか恐ろしさですね・・・。
女の怖さと執念は底なしだな・・・。
っていうか、いくら夫への執念でそこまでできるもん?と。
評判は聞きつつも手付けずで来たのはある意味正解。でも見ても「ぐわあ~~」ってなるので、見て損なし。